RSAベースの公開鍵暗号と匿名性
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概要
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2001年, Bellareらにより公開鍵暗号の新しい安全性指標である匿名性が提案された[1]. 匿名性をもつ暗号は, 誰の公開鍵を使って暗号化したのかがわからないという性質をもつ. 匿名性をもつ暗号を構成するには, 暗号文の値域を共通にすることが必要であり, RSAベースの暗号では, ユーザーごとにmoduloが異なるため, そのままでは匿名性を達成することができない. 本論文では, 匿名性をもつRSAベースの暗号を構成するための新たな手法としてSampling Twiceテクニックを提案する. これは, |N|=kを満たす任意のNに対して, [0, N)上の一様分布を[0, 2^k)上の一様分布に変換するテクニックである. そして, このテクニックを用いて, 匿名性をもつ公開鍵暗号を構成する. さらにこのテクニックを用いて, 匿名性をもつ否認不可署名, 指定検証者署名, リング署名を構成する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-03-11
著者
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