大規模ネットワーク構築向け分散キャッシュ方式(<特集>ユビキタス時代のNWシステム・サービス,一般)

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概要

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大規模ネットワークでは,複数キャッシュサーバの連携を制御する分散キャッシュ方式が重要になる。しかし代表的な従来方式であるICPでは,キャッシュサーバでの連携処理の負荷がキャッシュサーバ台数の二乗に比例するため,大規模ネットワークでのシステム応答時間の悪化が問題となる。我々はアクセス網内に保持するコンテンツの情報を制御サーバで集中管理するDCCPを提案している。提案方式により,キャッシュサーバの負荷増加が抑えられ,システム応答時間を改善できる。プロトタイプ評価より,提案方式ではキャッシュサーバ台数に関らず,ユーザ要求に対するシステム応答時間が一定であることが分かった。更に,キャッシュサーバの連携動作がシステム応答時間に影響を与えないことを確認した。また大規模ネットワークヘのDCCPの適応可能性を評価し,50台のキャッシュサーバを配置したアクセス網にも適用可能であるとの見通しを得た。
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-10-15

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