品質選択動画像配信時におけるキャッシュ配信の効果(符号化II, ITS画像処理, 映像メディア及び一般)

概要

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現在, ブロードバンドネットワークの普及により, 利用者の利用しているネットワーク帯域に合わせてコンテンツ品質を選択して利用する, サイマルキャスト方式による動画像コンテンツ提供が行われている.しかし, 大量の動画像コンテンツ情報を伝送する際, 品質間の冗長性の有る動画像情報の伝送は, 伝送効率, 蓄積効率の両面の観点から, 有意とは言えない.また, MPEG標準化において, スケーラビリティ構成方法があるが, スケーラビリティには, 復号器の汎用性の課題を有し, 殆ど利用されていないのが現状である.そこで, 我々は, 情報更新型のスケーラビリティの利用方法を提案している.本稿では, 動画像コンテンツの品質選択提供時の, 冗長な情報伝送を行わない, スケーラビリティ構成を用いたキャッシュ配信方法を提案する.また, データ伝送及び, データ蓄積の観点から, 提案方式が, 従来のサイマルキャスト方式と比較して, 有効であることを示した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-01-28