市場に基づく優先制御コンテンツ配信システム(ネットワーク管理・オペレーション)
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概要
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本論文は, コンテンツ配信ネットワークにおいて, リクエストの集中によりふくそうが発生する問題に対処するために, 市場に基づく優先制御コンテンツ配信システムを提案している. 複数品質クラスを設定して, 各品質クラスの配信料金を適切に定めることで, 混雑時の負荷を効率的に平準化し, 空いている時間帯のリソースを有効に利用することが可能となる. 料金設定法としては, 待ち時間と料金の関係を定めておく待ち時間依存型料金設定方式を提案して, ユーザ総効用の観点から分析を行っている. ここで待ち時間とは, リクエストの到着から配信完了までの時間を指す. 更に, リクエスト受付時刻と料金の関係を定めておく時刻関数型料金設定方式, 料金一定の場合, 料金設定なしの場合との特性比較を行っている. ユーザ総効用は, 提案方式及び時刻関数型料金設定方式の場合に高い値を示し, 料金一定及び料金設定なしの場合はそれらよりも低い値を示す. 一方, 提案方式は, 予測需要に対して実際の需要がずれた場合もユーザ総効用の特性がほとんど劣化せず有効である.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-06-01
著者
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高橋 英士
早稲田大学大学院国際情報通信研究科:(現)日本電気株式会社
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高橋 英士
日本電気株式会社サービスプラットフォーム研究所
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田中 良明
早稲田大学大学院国際情報通信研究科
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矢守 恭子
早稲田大学国際情報通信研究センター
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八木 規行
早稲田大学大学院国際情報通信研究科
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八木 規行
早稲田大学大学院国際情報通信研究科:(現)キヤノン株式会社
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田中 良明
早稲田大学大学院
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田中 良明
早稲田大学国際情報通信研究センター
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