リチウムイオンポリマー電池の高性能化
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概要
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近年、携帯機器の電源としてリチウムイオン二次電池(以降LIB電池)が広く用いられるようになったが、更なる小型軽量化が求められており、外装材にアルミラミネートフィルムを用いるリチウムポリマー二次電池(以降LIP電池)は薄型化、軽量化が可能になることから、携帯機器へ適応され始めた。当社は1998年、携帯型ICオーディオプレーヤー向けに世界最薄のLIP電池『LIP500274』を商品化した。^<1)>一方、携帯電話は国内の加入者数が5000万を大きく越えると共に、2000年の年間出荷数量が全世界で4億台を越える勢いで、新型の携帯機器は携帯電話の高機能化を中心に開発が進められている。さて、現在の携帯電話用電池に要求される特性は、急速充電ができること、低温でのパルス放電ができること、長期間の使用ができること、高エネルギー密度であること及び安全性が高いことであり、さらに安価であることや機種変更に対応できることが求められている。今回、これら携帯電話用電池の要求に応えるべく、新機能セパレー夕を用いて携帯電話用LIP電池『LIP383562』を開発したのでここに報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-01-09