QOS公平性を制御する選択的バックプレッシャ方式の設計と評価

概要

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本報告では、QOS公平性を制御する選択的バックプレッシャ方式の制御パラメータ設定法を提案して、その有効性をシミュレーションによって評価する。ベストエフォート型パケット転送ネットワークでは、ある着信ユーザへの過剰到着に起因する輻輳によって、過剰到着のない着信ユーザのパケットまで廃棄されることが、着信ユーザ間の公平性の観点から問題である。提案方式では、この問題を、過剰到着を検知した着側エッジノードが発側エッジノードに対して選択的にバックプレッシャ制御を行うことで解決する。この際、バックプレッシャ通知のために生成される制御パケット数を削減することと、トラヒックの過剰な送信規制を抑制することが制御効率を高めるために重要となる。ただし、これらは公平性を劣化させる要因にもなる。そこで、バックプレッシャ通知の間引き回数と送信規制時間を最適化する手法を提案する。また、提案手法のシミュレーション評価により、公平性を劣化させずに、制御パケット数を一桁以上削減しつつ、規制トラヒックの極端な劣化も抑制できることを明らかにした。
2002-03-08