重要度を考慮したビット及びバイト誤り保護符号の研究
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概要
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計算機の扱う情報には、数値データ中の上位桁や、データベースにおけるキーデータ等、データ中のある特定の領域の情報が他の領域の情報よりも重要である場合がある。本稿では、等しい重要度を持つシンボルからなる複数のブロックを有する符号語に対し、各ブロックがその重要度に応じた保護機能を有する符号を提案している。本符号は、ビット誤りとバイト誤りを考慮する、単純でしかも計算機に適した符号である。本稿ではこの種の符号のうち、符号を重要情報を蓄えるブロック(長さN_1)とそうでないブロック(長さN_2)に分割し、重要な情報を蓄えるブロックに対してはそのうちに生した1バイト誤りを訂正するとともに、他のブロックに生じた1バイト誤りに対しては重要なブロックの情報を保護し、さらに、他のブロックに生した1ビット誤りは訂正する(SbEC)_N1-(SEC)N_2符号などを提案している。符号構成法としては、既存のバイト誤り制御符号を用い、重要度の低いブロックでシンドローム空間の独立性に着目し、検査行列の積をとることにより符号長を伸ばす手法を提案している。さらに、本構成法により得られた具体的符号を評価し、限界に近い符号長を持つことを示している。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-02-13
著者
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