DYANET-Xに向けたトラヒック疎通法の検討
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概要
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NTTでは地上網のあふれ呼を運ぶKaバンドのDYANET、ISDN衛星加入者をサポートするDYANET-II、離島通信をデマンドアサイン化したDYANET-Cを運用している。さらに現在これらの衛星通信システムを地上網と組み合せ、利用目的・利用衛星・利用周波数・地球局設置形態によらず、全て単一の衛星通信システムとして統合化した衛星通信方式(公衆網統合衛星通信方式:DYANET-X)を開発中である。一方昨年発生した釧路沖、南西沖地震などの災害時の疎通状況を分析した結果、従来のDYANETでは特定地域への大量呼の疎通に対し不十分であることが明らかになった。そこで本稿においてはDYANET-Xに向け、既存交換機とのインターフェースを持ち、衛星中継呼をルーチングする衛星回線交換装置(SXU)における、重要呼疎通の確保と疎通率の向上について検討したのでその結果を報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-07-18