中高度衛星通信システムにおける周波数割当および呼制御手法の検討
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概要
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本稿では、中高度衛星パ-ソナル通信システムの衛星-移動端末間の無線回線(サービスリンク)に関して、線形計画モデルを適用した最適周波数割当方式について述べる。また、本方式によりシステム全体の必要周波数帯域が最小となる周波数割当解を求める。次に、得られた周波数割当に対して、各種呼制御方式に対して新規呼呼損率やハンドオーバー失敗率等を含む接続品質を計算機シミュレーションにより評価する。この結果、以下のことが判明した。(1)呼制御方式として待時式、またはリトライ式を採用することにより、新規呼呼損率、またはハンドオーバー失敗率を改善することができる。通話完了率は両制御方式に対してほぼ同程度の品質が得られる。(2)溢れ呼を収容するためのチャネルをある程度以上確保しておけば、いずれの呼制御方式でも良好な接続品質が得られる。以上のことから、呼制御方式、および付随するパラメータを適切に設定することにより、システムの要求接続品質基準を満足するようなシステム設計が可能となる見通しが得られた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-10-20
著者
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