楕円誘電体棒共振器を用いる超伝導薄膜異方性マイクロ波表面抵抗の測定方法
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概要
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面内異方性を持つ高温超伝導薄膜、例えば(103)配向YBCO薄膜などの異方性マイクロ波表面抵抗を測定するためには、直交する2つの方向の表面抵抗の測定を行う必要がある。本報告は、このための新しい測定方法を提案している。本方法では、楕円誘電体棒の両端を2枚の平行導体板(その一方は試料板)で終端して開放形共振器を構成し、楕円の長軸および短軸方向に偏波した2つのHE_11n>モードを励振し、この2つの共振モードのQ測定データより、それぞれの方向の表面抵抗を求める。本測定方法の主な長所は、2つの測定方向の直交性が確保されること、および同一状態で試料の測定が可能なことである。測定は18GHz帯で行っている。
- 1994-11-25