軸対称散乱体の音速および減衰係数の推定

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概要

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本報告では、軸対称性を仮定した散乱体内部の音速と減衰係数を同時に推定する手法を提案している。散乱体のモデルとして円筒および2重円筒を用い、WKB近似によって散乱音場を計算している。推定では、勾配法もしくはシミュレーテッドアニーリングと音場の反復計算を組合せることにより音速と減衰係数を逐次更新し、それらの最適値を求めている。勾配法は初期値がオリジナルに非常に近い場合のみ、推定法として有効であることを示した。それに対して、シミュレーテッドアニーリングは音速および減衰が同時に精度よく推定可能であった。また、オリルゼリーにより作成した円筒形ファントムによる実験を行い、同様の結果が得られることを確認した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-10-26

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