第2高調波重畳による音響キャビテイションの促進 : 治療をめざしたキャビテイションの研究 (<特集>医用超音波)

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概要

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音響化学効果のもととなる音響キャビテイションを進行波により発生させるのは, 定在波によるよりはるかに難しいとされてきた. 我々は, 最近, 基本波に第2高調波を重畳して照射することにより, 進行波によっても容易にキャビテイションを発生させることができることを発見した. In vitroの音響化学反応と分調波の発生について, 基本波(0.5 MHz)と第2高調波(1 MHz)との明らかな相乗効果が認められた. また, この第2高調波重畳法により, マウス肝組織にキャビテイシヨンにより局所的損傷を形成するに必要な超音波強度を, 特にATX-70投与例について, 顕著に低減することができた.
社団法人電子情報通信学会の論文
1996-10-22

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