並列冗長電源における最大電流追従制御の検討
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概要
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電源システムの信頼性を向上させるため, DC/DCコンバータを並列冗長運転する方式がある. この方式は電流バランス制御が不可欠であり, 今回DC/DCコンバータの制御方法として電圧制御に電流制御を追加する方法について述べる. 各DC/DCコンバータは最大出力コンバータの電流信号を選んで, それを目標に制御するように電流制御回路を構成している. 電圧制御回路は2つの入力を持っており, そのlつは基準電圧と出力電圧との誤差電圧を入力し, 他の1つは電流制御からの信号が入力される. 新しいDC/DCコンバータは次の3つの特徴を持っている. (1)簡単な接続で電流バランスが可能である. (2)並列運転中の1つのコンバータが故障しても残りのコンバータで正常な運転を確保できる. (3)コンバータの並列運転数は自由に選べる. ここでは開発コンバータの特性をシミュレーションと実験で検証した. 最大電流追従制御により電流バランス良く並列冗長運転ができ, 5V, 60Aの実機で各コンバータの電流ばらつきを±2%以下にできた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-09-25
著者
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叶田 玲彦
日立製作所日立研究所
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恩田 謙一
日立 日立研
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高橋 正
日立製作所日立研究所パワーエレクトロニクス第2研究部
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恩田 謙一
日立製作所日立研究所パワーエレクトロニクス第2研究部
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林 克典
日立製作所ストレージシステム事業部製品開発本部DA応用設計部
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叶田 玲彦
(株)日立製作所日立研究所
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叶田 玲彦
日立製作所日立研究所パワーエレクトロニクス第2研究部
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恩田 謙一
日立製作所
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