水プロトン化学シフトを利用した温度計測法の検討 : FSEパルスシーケンスが引き起こす生体内温度変化の計測
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概要
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MRI(Magnetic Resonance Imaging)における高速撮像技術の進歩に伴い,臨床上有用な画像が短時間に収集可能になってきている.その反面,短時間に多数印加される高周波磁場パルスによる生体内の発熱が懸念されている.被検体の安全を確保し,かつ,効率的にデータ収集を行うには,データ収集中の生体内の温度をモニタすることが望まれる.本論文では,水プロトン化学シフトの温度依存性(-0.01ppm/℃)を利用した温度計測法を高速撮像法に組み込み,画像データ収集中に温度変化に関する情報をリアルタイムに計測する方法を提案する.また,寒天ファントムを用いた基礎実験から温度変化を0.5℃以下の誤差で計測できることを示し,本手法の有効性を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-05-01
著者
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