SSMを実現するIGMPv3の実装デザイン(<特集>インターネットアーキテクチャ技術論文特集)
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概要
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インターネットマルチキャストルーチングの最大の欠点としてあげられるスケーラビリティの問題を解決するため,SSMという新しいマルチキャストモデルが提唱されている.しかし,SSMを実現するにはルータだけではなく,各エンドノード,つまりPCを含むホストサイドの受信者すべてがSSMに対応した動作を行わなければならない.IPバージョン4上での実現方法を考えた場合,送信者を特定したJoin/Leaveを行うために,現在IETFで提案されているIGMPバージョン3の拡張をホストサイドに施す必要がある.本論文では,エンドノードがSSMの通信を実現するための挙動を考察し,4.4BSDカーネルにおけるIGMPバージョン3の実装デザインを提示し,実際に実装したカーネル機能の状態遷移部分とデータ構造部のロジックを説明する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-08-01