Source Specific Multicastによる新たな通信アーキテクチャ
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概要
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多対多の通信を実現するインターネット・マルチキャストの研究の中で,そのルーティング・スケーラビリティを解決するための多くの研究がなされ成果も得られてきた.しかし,インターネットで展開される現実的なマルチキャスト・サービスを考えると,多対多よりも一対多で通信を行う形態の方がより一般的であり,そこで,送信元を指定する新たなマルチキャスト通信モデルを定義することにより,今までとは異なるアプローチでスケーラビリティの解決を図ることが可能となる.本稿では,現在までに行われてきたマルチキャスト・ルーティングの研究成果と既知の問題を簡単に振り返り,送信者を明示して通信を行うSource Specific Multicast (SSM)の解説,さらに,IPバージョン4上でSSM通信を行うために必要となるIGMPバージョン3の概念とその仕様について述べる.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2002-03-15