マルチエージェントを用いた遠隔監視制御システムの高速化と最適制御の実現(<小特集>ネットワークソフトウェア)
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概要
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広域・大域の分散型遠隔監視制御システムでは, 被制御対象設備の多種・多様な情報に応じて最適制御が自動的に行われることが理想である. しかし, 従来のシステムでは, FEP(Front End Processor)部に被制御対象設備情報の条件(種類や重み, 優先度, 転送先指定等)に応じてあらかじめ想定した送受信処理が入力されており, ホスト計算機では, FEP部から転送された情報に基づき, あらかじめ入力された最適制御アルゴリズムに従って, 被制御対象設備に応動を返送するのが一般的であった. 本来, システムの高速化やホスト計算機の負荷削減のためには, 被制御対象機器の情報の条件を想定してシステムのアルゴリズムを構築すべきではなく, 多種・多様な被制御対象機器情報の条件をFEP部が自動的に判断できる構成にしなくてはならない. このようなシステムのFEP構成法として, 特定種類の情報の条件を識別するプログラムを複数個用意し, マルチエージェントによって統合する方法を提案する. 本研究によって, 遠隔監視制御システムの高速化とホスト計算機の負荷軽減, 並びに被制御対象設備の最適制御の実現が期待できる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-05-25
著者
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