銅合金の電流裁断特性に及ぼす添加元素の影響
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概要
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銅合金接点材料の真空アークの電流裁断特性に及ぼす添加元素の影響を明らかにするため, アーク不安定開始電流値及び裁断電流値を測定した.その結果, アーク不安定開始電流値は高蒸気圧元素及び熱伝導抑制元素のいずれの添加によっても低減されるが, 裁断電流値は高蒸気圧元素の添加によってのみ低減されることが明らかになった.また, 裁断電流値の低減率は, 添加成分の蒸気圧のみならず, 添加元素の銅マトリックス中のおける存在形態にも依存し, 銅マトリックス中に単独相を形成する高蒸気圧元素が, 電流裁断特性改善に最も有効であるものと推定できた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-11-25
著者
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山本 敦史
(株)東芝 電力・社会システム技術開発センター 電機応用システム開発部
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草野 貴史
(株)東芝 電力・社会システム技術開発センター 電機応用システム開発部
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奥富 功
(株)東芝 電力・社会システム技術開発センター 電機応用システム開発部
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草野 貴史
(株)東芝
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関 経世
東芝
-
関 経世
(株)東芝情報社会システム社府中工場スイッチギヤ部
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