ユーザビリティー改善によるリスクアセスメント : 複雑なシステムにおける人間中心設計
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概要
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複雑なシステムにおける安全関連系は単純に特定することが難しく、安全性は機械と人間による制御系に依存している場合が多いといえる。作業効率向上と安全レベル向上は一体であり、システムがいかに有用性があること、すなわちシステムのユーティリティーとユーザビリティーの優位性により成り立つている。システムの複雑性と周囲環境が変化すればリスク削減方策が異なる。従来、動的環境におけるリスク制御のための制御方策にはマンマシンインターフェースがいかに使い勝手がよいかに依存していることに注視されていない。本稿はリスク軽減策として、航空管制システムと航海システムにおけるインターフェースにおけるユーザビリティーの改善例と、海域の環境変化における航海のルートトラッキングにおける変針時の評価例について述べる。環境の変化に応じて安全性における評価視点は変化する。海事関係にて提案作成されている規則・規格・条約等は未だ帰納法的手法にて構築されている。従いその適用に当たっては適切な環境に適したアセスが肝要である。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-07-17
著者
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