合理的な乾舷設定法について
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概要
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貨物の積み過ぎ等による事故を防ぐために、船舶が必要とする最小の乾舷及び船首高さが規定されている。これらを規定する基準は主として経験則に基づいて規定されていること、制定後30年以上が経過しており策定当時と運航実態が変わってきていることから、近年見直し作業が行われつつあり、工学的手法を用いた合理的な基準の策定が望まれている。一方、内航船の便宜を図るための新たな海域として限定近海という区分が設けられた。そのため、国内基準の見直し作業の一つとして、限定近海を航行する船舶の乾舷及び最小船首高さを新たに設定する必要がある。そこで、現在運航されている代表的な内航船が沿海、限定近海及び近海をそれぞれ長期間航行した場合の海水打ち込みの発生頻度及び甲板荷重の発生確率の計算を行った。これらの計算結果をもとに、海域の違いがこれらに及ぼす影響について検討を行った。その結果をもとに限定近海船の乾舷規定の検討を行ったのでその概要について以下に報告する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2000-10-17
著者
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