プローブ遅延時間の相関を利用したアクティブ計測による可用帯域推定手法の提案とその評価

概要

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ネットワークのブロードバンド化およびインターネット関連技術の発展により、今日、インターネット上では様々なサーピスが提供されている。それに伴い、通信サーピス品質(Quality of Service, QoS)への関心が高まり、トラヒックの特性に応じたQoS保証の実現が求められるようになってきた。そのためには、End-to-Endの通信経路(パス)における利用可能な(可用)帯域の推定等を行なうネットワーク計測技術を確立する必要がある。End-to-End可用帯域を推定する場合、プローブと呼ばれる計測用パケットを計測対象ネットワークヘ送出し、プローブの遅延や損失率を利用してネットワーク状態を推定するActive計測が適しているが、Active計測では注入プローブ量と推定精度の間にトレードオフがあり、かつ、計測時間が大きくなるという問題がある。そこで、本研究では、複数プローブを連続転送することにより得られるプローブ片道転送遅延時間(One-Way Delay, OWD)の相関を利用し、上記の問題点を考慮したActive計測によるEnd-to-End可用帯域推定手法を提案する。まず、Single-hopパスにおける提案手法のメカニズムを説明し、推定性能を調査して、その有効性を示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-01-16