Front-end Webシステム設計・評価におけるランダムモデルの有効性(<特集>新しいトラヒックモデルと性能評価及び一般)
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概要
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システムに対する要求をInternetのWebシステムを経由して受取り,業務処理をバックエンドの既存コンピュータで行うシステムはfront-end webシステム(以下, FeWS)と呼ばれている.このシステムは,b個のブラウザポイント(BPs)とh個のホストポイント(HPs)を持ち,客の要求はポアソン過程に従い発生すると仮定する.1つの要求は操作に対応する複数のジョブに分割される.ジョブに対するサービスとしては,初回のみの初期処理,通常処理,思考を考える.また,通常処理と思考を最後のジョブの通常処理が終了するまで繰返すがBPsに空きが無い場合はリトライが発生し,このリトライもサービスとして考える.最も簡単なモデルは,全ての処理と思考の時間分布は指数分布であり思考とリトライの時間分布は等しく,かつ繰返しはランダムと仮定した場合でありこのモデルを「ランダムモデル」と呼ぶ.筆者らは,これまでに思考とリトライの時間の分布が等しいと仮定したモデルにおいて,特別な2つのケースで待ち行列ネットワークの不変性(例えばKelly[1])が繰返し回数の分布に拡張できFeWSの設計・評価にランダムモデルが有効であることを示した.本研究ではこの不変性を一般的なケースに拡張する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-06-13
著者
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