逆関数を用いた流体待ち行列モデルの決定論的性能評価(<特集テーマ>新しいトラヒックモデルと性能評価及び一般)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
システムへの入出力の逆関数表現を使った決定論的性能評価法を提案する。システムやネットワークの性能評価の基礎理論である待ち行列理論はMarkov過程に代表されるような確率論的な枠組みを使用してきた。通常、確率論的な枠組みでの議論は、遅延や廃棄など現象が起こる確率やその統計的性質しか扱うことができない。しかし、現在インターネット上で使われようとしているさまざまなアプリケーション、特に、VoIPやインターネットを使った放送などのストリーミングサービスでは、確定的な性能を評価する必要がある。そこで、入力トラヒックを確定的に表現し、性能評価をおこなう(σ,ρ)-calculusのような最近決定論的な性能評価の手法が検討され始めている。この論文では、システムの入力や出力の逆関数表現を使うことによって、決定論的にシステムを評価する方法を提案し、特に、複数のフローがFIFO待ち行列システムに入力にされた場合の遅延時間の上限値を評価する。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-06-13
著者
関連論文
- 発信元偽装メール型ウィルスの感染源分析法
- マルチキャストストリーミングの最適マージング法(トラヒック,一般)
- 逆関数を用いた流体待ち行列モデルの決定論的性能評価(新しいトラヒックモデルと性能評価及び一般)