不等間隔セクタアンテナによるOFDM移動受信の際のドップラーシフト補償

概要

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最近、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、周波数利用効率が非常に大きい変調方式であり、周波数選択性フェージングに強いことや、高速伝送を行うことができること等から注目を浴びている。しかし、OFDM信号を移動受信する場合、ドップラーシフトによる伝送特性劣化が問題になり、マルチパス信号が存在する環境下では、各信号のドップラーシフト量も異なり、単一アンテナで構成されている受信系ではその補償はかなり困難である。そこで本稿では、受信アンテナとして指向性をもつ単純な構造のセクタアンテナを用い、異なる到来角度で受信される受信信号をセクタアンテナにより分離し、それらを各セクタアンテナことにドップラーシフトによる周波数ずれの補償と位相補償を行うことにより、ドップラーシフトによる影響を低下させる方式を提案する。また、セクタアンテナの分割においては不等間隔に分割することを提案し、ドップラーシフト補償に有用であることを明らかにする。
社団法人電子情報通信学会の論文
2002-06-20