複数話者音声の音像定位知覚の検討
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概要
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一般の会議では複数人が同時に話者になる場合がある.この時に話者ごとに音像定位を異なる位置に設定する通信システムを現在のでんわ会議方式に適用すると,音声加算された信号が異なる位置で同時に受聴されることになり,音像の移動が受聴者に違和感を与える.本報告では,異なる音像位置で音声加算された信号(相関信号)を同時に受聴した場合,異なる音像位置で独立な信号(無相関信号)を同時に受聴した場合の2つの同時話者知覚について述べている.その結果,異なる音像位置での音声加算された相関信号の同時話者受聴は被験者によらず20msec以上で,無相関な信号では被験者によって異なるが大方200msec以上で同時話者を知覚していることが判明した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-01-26