頭外音像定位伝達関数のクラスタ法の一検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
不特定多数の人に対し両耳イヤホン受聴により頭外音像定位を可能とする適当数の音像定位伝達関数(汎用SLTF)を求める手法を提案し,その有効性を示した.本手法では厳密に測定した複数標本者のSLTFをケプストラム処理により低次元(16次)の量子化ベトクルに変換し,LBG法を用いたクラスタリングを行い,重心点に近い標本者のSLTFを汎用SLTFとして求める.本手法を94名のSLTFに適用して汎用SLTF(1定位あたり8個)を求め,主観評価試験を実施した.通話試験員3名による試験では,各試験員毎に最適な汎用SLTF(複数の場合もあり)が異なり,距離感・方向感共に良好な音像定位知覚が得られた.不特定多数の被験者による試験では237名中224名がいづれかの汎用SLTFで音像定位知覚した.これより,本提案手法の有効性が確認された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-04-23
著者
関連論文
- PHS伝送路におけるITU国際標準8kbit/s CS-ACELPの品質評価
- 音像定位通信システムのサービス実験
- 狭帯域伝達関数を用いた広帯域音像定位
- G. 729拡張6.4kbit/s音声符号化法
- G. 729とスケーラブルな16kbit/s広帯域音声符号化
- 複数話者音声の音像定位知覚の検討
- 頭外音像定位伝達関数のクラスタ法の一検討
- 通信網における信号処理技術の一展開
- 4-1マルチメディア情報処理(映像情報メディア年報)
- 8)64kb/s高品質音声通信会議システム(画像通信システム研究会)
- CS-ACELP高・低レート拡張方式の品質評価
- 浮動小数点版CS-ACELP (G.729) の検討 : G.729ソフトウェアCODEC
- 音声データ同時伝送システム用音声符号化方式と品質評価
- 音声データ同時伝送システム用音声符号化方式と品質評価
- ラウドネスモデルに基づいた客観尺度による符号化音声の品質評価
- ITU-T標準8-kbit/s音声符号化(CS-ACELP)