差音を利用した超音波診断映像法の数値計算による検討(一般及び非線形音響)
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概要
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生体減衰の影響を受けにくい低い周波数成分を持ったハーモニツクを発生させ、映像化する方法として、差音を利用することを検討した。超音波診新装置で一般的な条件では、差音と2次高調波のスペクトルは重なり合い、位相干渉を考慮しなければならない。差音を発生させるために必要な二つの基本波成分の位相関係を用いて、2次高調波と差音の位相干渉を制御できることを示した。また、KZK方程式を用いた差音と2次高調波の非線形音場の数値計算の結果、差音と2次高調波を同位相とすることにより、低い周波数成分を持った広帯域なハーモニツクを生成することが可能であることを示した。差音と2次高調波によって作られるビーム形状は、従来の2次高調波のビーム形状とほぼ等しいこと示した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2003-05-21
著者
-
川岸 哲也
東芝メディカルシステムズ(株)超音波開発部
-
川岸 哲也
(株)東芝 医用機器・システム開発センター
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今村 智久
東芝メディカルシステムズ(株)超音波開発部
-
神山 直久
(株)東芝医用システム社 医用機器・システム開発センター
-
今村 智久
(株)東芝医用システム社
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