AEのフラクタル性を用いた冷間鍛造用工具の損傷・破壊の検出
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概要
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冷間前方押出し用の金型を対象として,冷間鍛造用工具の加工工程における損傷・破壊のAEの振幅分布のフラクタル性を用いた検出を試みた.化成被膜処理を施した被加工材による実験では,繰返し押出し数が300回において,フラクタル次元の変化はほとんどなく平均2.04であった.つづいて,金型損傷を促進させるため潤滑剤として鉱物油とステアリン酸の混合物を用いた実験において,繰返し押出し数101のときに金型表面にき裂が発生した.き裂発生前後のフラクタル次元の平均はそれぞれ2.01および1.52であり,フラクタル次元によって冷間鍛造用工具の損傷・破壊の検出の可能性が確認された.最後に,Kaiser効果を利用して金型起因フラクタル次元のみを分離する手法を提案した.
- 2002-11-22
著者
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