VICS・ETCの現状と今後の展開普及動向
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概要
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1996年に日本政府、関係 5 省庁(警察庁、旧郵政省、旧運輸省、旧通産省、旧建設省)がITS(Intelligent Transport Systems)の国家戦略プロジェクトのプログラムを明示し、産官学一体となってVICS(Vehicle Information and Communication System)を始めとしETC(Electronic Toll Collection System)等の研究開発、実用化に向け邁進してきた。VICSは1996年よりサービスが開始され、カーナビゲーションシステムは累計で約一千万台、VICS対応カーナビは約半分の500万台に達している。ETCは、昨年の春から本格導入が開始され、端末は約50万台に達している。しかしながら当切計画には程遠い状況であり、数々の端末普及策を講じている。一方、通信技術としてDSRC(Dedicated Short Range Communication)5.8GHz帯マイクロ波を活用しており、ETCの応用展開として駐車場やガソリンスタンド等の料金決済他、各種の研究開発実用化に向けた取組がなされている。併せて、前述のVICSは2.5GHz帯の周波数を活用しており、用途に応じて異なる周波数の無線通信が存在する事から、5.8GHz帯のDSRCに一本化する取組がなされている。これらの取組がITS事業の拡大発展に繋がる事を多いに期待するものである。
- 2002-11-18