力率改善型複合回路(小テーマ : エネルギー技術関連)
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概要
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商用入力電源はIT機器の普及に伴い広く使われ、入力電力増加に伴う電力設備も大型化する傾向にある。この増加する入力電力を削減するためにも力率改善回路等を付加して人力電力設備の軽減を図っている。従来の力率改善用電源装置はブーストコンバータと絶縁された電力変換コンパ一夕を組み合わせる複合回路が用いられている。従来複合回路は独立した制御回路で出力電圧を安定化する方式で、本方式の設計が容易であったことから使用されているが、従来複合回路は2個の制御回路(力率改善用制御ICを含む)と2個の発振回路等を必要とし、重複する部品が多く、小型化を妨げていた。本レポートは長岡技科大の故高橋先生が提案されたディザー回路を応用した新複合回路の報告です。新複合回路は電流不連続モードを積極的に利用するブーストコンバータと、逆流防止用ダイオード付加型プッシュプルコンバータを縦続接続し、1個の制御回路と、1個の発振回路と、2個のコンバータを同時動作させる主スイッチング素子などで構成する。新複合回路は専用の力率改善制御ICを使わずとも高力率で、高安定な出力電圧特性が得られることから、この新複合回路について報告する。
- 2003-07-10