天然染料の日光堅ろう度改善の試み : 赤色素カルタミンの光退色に及ぼす紫外線吸収剤の効果
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概要
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紫外線吸収剤は合成染料の耐光性改善剤としては多用されているが,天然染料の耐光性改善には用いられていない.ここでは,天然染料の耐光性改善を目的として,モデル色素に紅花に含まれている赤色素カルタミンを用い,耐光性改善を酢酸セルロースフィルム上で検討した.その結果,従来から多用されているベンゾフェノン系およびトリアゾール系紫外線吸収剤はカルタミンの耐光性改善には殆ど効果がなかったが,分子内に一重項酸素脱活性基を有する紫外線吸収剤は顕著にカルタミンの退色を抑制した.
- 2002-03-10
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