利益最大に基づく受入検査方式に関する一考察
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概要
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従来,経済性の側面から求めた抜取検査方式の多くは,抜取検査のコスト関数を最小にしようとするものであるが抜取方式の如何によっては売上個数が変わるような場合 (製品に対する需要が生産能力を上回っているような場合) には,コスト最小と利益最大との解は,一般に異なってくる.よって本論文では,受入検査の場合の抜取検査の利益関数を導入し利益を最大にするような検査方式を求める.その関数導入に当たっては,製品に対する需要が生産能力を上回っているか,下回っているか,受入品の中にある不良品を加工後においても返却できるかどうか,その不良品に取り付けた付加部品の再使用の可否,不良品の修正の可否等の諸条件を考慮することにより,合格ロット中における不良品の混入損失が明らかになった.また販売単価,受入れおよび付加部品費,検査コスト,製造変動費,受入品の不良率の分布等が一定でも,上記の諸条件の違いによって,検査方式がどのように変わるか,またパラメータの違いによる検査方式の違いについて検討する.
- 社団法人日本品質管理学会の論文
- 1975-04-15
著者
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