製造工程間における最適検査方式の設計に関する一考察
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概要
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検査方式を決めることは, もともと経済的なものであって, 経費を考えて解決すべき問題である. ここにおいては, 過去の実績の不良率の分布をガンマ分布に仮定した抜取検査の損失関数から, その最適解を求めた結果, 試料数n, 合格判定個数cは, 分布の平均値p^^-, コスト比較(1個当りの検査費用と不良品が1個混入したために生ずる損失の比)p_b, 変動係数C_pの関数として求められ, 無検査, 抜取検査, 全数検査の領域が得られた. また抜取検査領域においては, p^^-がp_bより小さく, C_pも小さいような場合は, 少ない試料で, p^^-もC_pも大きいような場合には, 多くの試料を要することが判明した.よってこれらの結果を利用して, コンピュータにより自動的に最適な検査方式がもとめられるようなシステムを確立した.
- 社団法人日本品質管理学会の論文
- 1973-04-15
著者
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