8. 肥満細胞顆粒内ヒスタミンの染色
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
従来ヒスタミンの染色には複雑な固定法, 或は染色法が用いられてきたが、今回私達はオルセイン・ウォーターブルー(OW)染色により10%ホルマリン固定, パラフィン切片で肥満細胞顆粒内ヒスタミンが赤色に染色されることを観察したので報告する。対象 : ラット舌10%ホルマリン固定パラフィン切片を用いた。染色法 : OW染色 ; 0.98gオルセイン及び0.02gウォーターブルーを60%アルコール100mlに溶解し塩酸1mlを加えた液を使用, 2分間染色した。トルイジンブルー(TB)染色 ; 通常の染色法を用いた。肥満細胞の同定 : 連続切片を用いてOW染色及びTB染色を行い, OW染色にて赤色に染まる顆粒を持つ細胞と肥満細胞の分布, 形態を比較して同じ細胞であることを確認した。ヒスタミンとオルセインとの結合の証明 : 1. 市販のヒスタミン, セロトニン, ヘパリン, コンドロイチン硫酸, ヒアルロン酸とオルセインとの混合液を電気泳動したところヒスタミンのみがオルセインとの結合を示した。2. 切片をヒスタミナーゼで処理した後OW染色を行ったところ肥満細胞顆粒は対照に比べて著しい染色性の低下を示した。
- 1978-11-01
著者
関連論文
- 48. 脊椎動物の神経膠細胞に関する組織化学的研究
- 46. 骨格筋グリコーゲンの消長と酵素との関係
- 神経分泌物の組成II. : 神経分泌系に及ぼす遠心分離作用
- 視床下部に於ける神経分泌の光による影響について
- 脊髄神経節細胞被膜のアルカリ性Phosphatase及び銀好性線維の組織学的研究
- 47. 実験的Ca・Mg欠乏ラットの組織化学的研究, 特にCa・Mg欠乏母体の出生仔の骨格筋と腎について
- I-A-33 神経膠細胞のNDPase活性について
- 2-III-11 Enterochromaffin Cellと神経終末に関する組織化学的観察
- 2-III-5 星状膠細胞の内因性DAB反応について
- 103. 神経膠細胞の発育と酵素組織化学
- O-5 マウス脳の5'-nucleotidase陽性ニューロンについて
- ID-4 マウス脳の5'-ヌクレオチダーゼ活性の分布
- ID-3 ラット脳内小膠細胞の酵素組織化学
- IB-13 IDPaseと5'-nucleotidase活性による神経細胞周囲衛星細胞の分類について
- IA-8 ラットの生後発育脳における 5'-Nucleotidase様抗体の免疫組織化学
- P24 神経細胞周囲衛星細胞の5'-Nucleotidaseについて
- 1A4 ラット大脳皮質の5'-Nucleotidase活性について
- III-47 新生ラット脳の脳マクロファージと小膠細胞の免疫組織化学
- III-46 脳内侵入異物に対する小膠細胞の反応
- II-A-13 消化管EC細胞の免疫組織化学
- I-C-8 脳損傷部の免疫組織化学
- I-A-26 免疫組織化学による神経膠細胞について
- I-A-20 肝細胞内のPeroxidase 反応について
- PCB経口投与による肝,腎の組織化学的および電顕的研究
- 8. 肥満細胞顆粒内ヒスタミンの染色
- 65. ラット海馬領野の神経膠細胞について
- 2. カルシウム・マグネシウム欠乏による筋・神経系の組織化学的研究
- 42. 大脳皮質への色素の取り込みに関する組織化学的研究
- 30. 低栄養状態における臓器の組織化学的変化
- 35. 実験的脳浮腫に関する研究 (組織化学的, 電顕的研究)
- 33. 嗅球の組織化学的, 電顕的研究
- 神経線維の変化と酵素の分布 (3. 髄鞘形成と二次変性)
- 39. 脱髄に伴う神経膠細胞の組織化学的変化について
- 新鮮組織の神経分泌についての組織化学(発生・実験形態)
- 下垂体後葉の神経分泌顆粒, 蛋白質および脂質の分布(内分泌・生理)
- 神経分泌物の組成 IV. : 加水分解, 酸化, 抽出(実験形態・原生動物)
- 脊髄神經節外套細胞の細胞学的研究I. : Alkaline phosphatase及び嗜銀性網状繊維について(細胞・形態・原生動物)
- 136.肥満細胞顆粒内ヒスタミンの染色(chemical mediatorsおよび類似物質)
- 24. ラット肥満細胞顆粒内ヒスタミンの組織化学的研究(chemical mediators)
- 昭和50年和歌山市一地区に発生せるA型肝炎(2)肝細胞内にみられたVirus-like particlesの検
- 昭和50年和歌山市一地区に発生せる流行性肝炎(1)臨床的及び疫学的観察