67. モルモット運動終板の老年性変化に対するcentrophenoxineの作用について : 筋線維ときほぐし法による, 組織化学的検討
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概要
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神経細胞内のリポフスチン沈着を減少させる作用があると言われているcentrophenoxine (CP)の運動終板への影響を組織化学的に検索した。約25カ月令の雌モルモットに, CP80mg/Kg/dayを90〜127日間, 腹腔内投与した。約25カ月令, 9カ月令の生食投与動物を対照として用いた。長指伸筋・ヒラメ筋を4% formaldehydeで固定し(0°〜4℃, 2hrs), teased fiberにてcholinesterase染色(koelle変法)を行ない, 終板な観察した。〔結果〕1)長指伸筋 : 若群の終板は, outlineがsmoothな円形で, 分節はなく, 長径は26-82μであった。老群では, 分節状の終板が多く, 長径100μ以上の延長状の終板も見られた。投与群では, 分節状の終板が減少しoutlineがsmoothな円形の終板が増加していた。2)ヒラメ筋 : 老群・投与群ともに終板は萎縮していたが, 投与群では, 萎縮の程度がわずかながら軽かった。以上centrophenoxine投与によって, 老動物の終板の変化(分節・延長・萎縮)に若干の改善が見られた。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1977-10-20
著者
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