19. 金魚尾びれの凝血魂にみられた5-hydroxytryptamine様蛍光について

概要

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金魚尾びれの切断端における凝血形成を顕微蛍光測光的に観察した。FormaldehydeはFalck-Hillarpの原理による5- hydroxytryptamine(5HT)の特異蛍光よりも固有蛍光がより増強されるため5HTの蛍光を固有蛍光から区別するのには適していない。われわれは、蛍光がHClの存在下で290nmで励起された時に540nmにEmission maximum (Em。max。)を、また0.005%のo-phthalaldehyde (OPT)を含むHClの存在下で360nmで励起された時に470nmにEm。max。を示すより単純な方法によって検出しようと試みた。蛍光は10分後増強されて凝血中に出現する。5HTの蛍光との比較において、この反応は凝血塊形成にともなう栓球からの5HTの遊離によるものと思われる。また、顕微蛍光測光による5HTの検出には0.005%のOPTを含む0.1N-HClとの組合せで360nmで励起される470nmのEm。が適用可能である。5HTとの関連においてこれらのdataに若干の考察を加えた。
1977-10-20