2. 酵素活性および脂肪滴の肝小葉内分布に見られた生後変化
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概要
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DDマウスについて生後0日より15日まで下記の酵素および脂肪滴, glycogenの肝小葉内分布を組織化学的に検索した。Ornithine carbamoyl transferase, Succinate dehydrogenaseおよびNADH dehydrogenase活性は生後0-2、3日は小葉全体均等な分布、3、4日には小葉中心部と周辺部の活性の差が現れ、以後しだいにこの差は明瞭となり10-15日に成獣と同様の分布となる。これは以前にG6Paseについて観察した変化と同様である。ATPase活性は生後10日頃まで小葉全体均等に、15日には周辺性の成獣と同様の分布となる。脂肪滴の分布は生後0、1日は均等、2日以後に小葉中心性となる。Glycogenは成獣を含め全日令で小葉全体均等に分布した。以上の結果は成獣で酵素活性などについてよく知られている小葉内分布の不均一性は新生仔期には存在せず生後発育中に形成されることを示す。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1977-10-20
著者
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