SI-4 4. 副腎皮質細胞におけるPigmentgenesisと酸フォスファターゼ活性との相互関係についての光顕的, 電顕的研究
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概要
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ラノリン長期投与ウサギの副腎皮質網状層細胞におけるPigmentgenesisについて以下に述べるような観点から研究を行なう〔実験材料〕1羽, 1日あたり10gr. のラノリンを4ないし10ケ月間持続投与されたウサギ副腎網状層細胞。〔所見〕上記細胞にはリポイド顆粒の周辺部より電子密度の高い物質の沈着がみとめられるようになる。このような形成物は時期を追って増加し, 集積像を示すようになり, そのような状態に応じてリポフスチンあるいはセロイド様色素の存在を示す所見が光顕的にも証明される。散在的に網状層皮質細胞は腫大し, 融合する傾向を示し, 一見多核巨細胞のような像を呈するようになる。色素沈着が或程度以上になると, 網状層の大喰細胞にも色素顆粒の沈着が認められる。今回の研究では, a)上記のような色素形成と副腎皮質機能との相関性, b)光顕・電顕レベルでのPigmentgenesisとライソゾーム・マーカーとしての酸フォスファターゼ活性の消長, c)上皮細胞性色素沈着と大喰細胞性色素沈着との逐時的関係を観察し, 副腎皮質の機能的側面とライソゾーム・マーカーならびにPigmentgenesisとの相互関係の生物学的, 臨床的考察などを重点的に行なう。なお参考所見として老令ウィスターラットの副腎にみられるPigmentgenesisについて, 上記と同様の研究, 考察を行なう。
- 日本組織細胞化学会の論文
- 1977-10-20
著者
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