企業パラダイムシフトに向けての価値の指標化とその活用構造
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概要
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本論文は高度情報社会における企業の適合体質として,従来実施されてきた「品質」「原価」「納期」の管理要素に加えて「価値」を指標化し,これを活用することの有効性に関して述べる.企業における経営管理の視点が単なる企業側の側面からみた付加価値から顧客価値へ移行してきている今日,企業内でのマネジメント体制も大きく変革する必要がある."仕組みの変革"が盛んに叫ばれているのもここに起因している.一般に体質なり,パラダイムなり,人材能力なりを変革するためには"評価"の視点,方法を変えるのが効果的であるといわれる.この観点で考察すると,「顧客価値」重視の今日,"価値"の指標化方式の確立と,その活用に関する理論の構築およびそれを踏まえた実践での検証研究が,今日における日本企業の取り組むべき一つの方向ではなかろうかと思える.そこで本論文では,顧客の期待する品質の提供に向けて,企業における新マネジメント指標として,価値指標活用の有効性およびその活用手法に関し述べる.
- 社団法人日本品質管理学会の論文
- 1997-07-15