戦略的方針管理のコンセプトとフレームワーク
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概要
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方針管理は, TQCにおいて企業のトップの方針を末端にまで反映させるツールとして広く普及してきた手法である.本研究では, 1987〜1996年のデミング賞(日本品質管理賞を含む)受賞企業57社を対象にその受賞報告を基に方針管理の効果と課題・問題点を調査した.その結果, 企業の組織規模と方針管理の習熟度に応じてさまざまなレベルの効果があること, 多くの企業においてビジョンに基づいた経営管理と方針管理の一体化が求められていることが導かれた.このようなニーズを満たすために戦略立案方法と従来の方針管理を融合させた新しい方針管理「戦略的方針管理」が最近, 長田らによって提唱されている.そこでは戦略論の視点に立って演繹的に方針管理を拡大しているが, その妥当性は十分議論されていない.本研究では, 長田らが提案している戦略的方針管理のコンセプトとフレームワークの妥当性を, 上記の事例調査・分析結果に基づいて検証することを試みた.その結果, 戦略的方針管理のコンセプトとフレームワークが現行の方針管理が抱える問題点や課題を解決するものであることが示された.
- 社団法人日本品質管理学会の論文
- 1998-01-15
著者
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