HCG およびシロサケ脳下垂体投与による天然スズキ親魚の成熟と排卵過程 : スズキの初期発育-IV
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概要
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捕獲直後のスズキ雌成魚にヒト胎盤性性腺刺激ホルモン(HCG : 139-506IU/kg体重)とシロサケ脳下垂体の抽出物(CP : 3.4-26.5mg/kg体重)を投与した後, 卵巣卵の一部を経時的にカニューラにより採取し, それらの性状を観察するとともに投与前後の魚体重の変化を調べた。それらをもとに排卵時期やホルモン投与量などに検討を加えた。その結果, 卵巣卵が第2次卵黄球期∿成熟期にある時期にホルモンを投与すると, 所要日数は1∿4日と変異するものの, 排卵まで到達した。また, 排卵後1日以内に媒精した場合に良好な結果が得られた。投与量はこれまでの試験を総合した結果, HCG500IU/kg前後とCP20mg/kg前後が妥当と推定された。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 1999-11-15
著者
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