天然スズキ親魚の成熟および排卵促進のためのホルモン投与方法の検討 : スズキの初期発育-III
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概要
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捕獲直後のスズキ成魚の腹腔内にヒト胎盤性性腺刺激ホルモン(HCG)とハクレン脳下垂体抽出物(SP)を注射し, 排卵誘発効果を通常の人工採卵や水槽内自然産卵との比較により検討した。その結果, HCGとSPを複合投与した場合に良い結果が認められた。また, HCGとシロサケ脳下垂体抽出物(CP)の複合投与実験を行ったところ, 採卵1回当たりの浮上卵量およびふ化仔魚数は, HCGとSPを複合投与した場合を上回った。これらの結果は, HCGやプベローゲンを単独投与して人工受精卵が得られた過去7年間の中で最も良好な年度の結果を有意に上回った。以上のことから, 本種の排卵誘導には上記のホルモン剤を複合投与することが有効であると考えられる。
- 社団法人日本水産学会の論文
- 1999-11-15
著者
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