超音波に對する無反射水槽
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概要
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水中超音波機器の測定用水槽の壁として反射少きものを得る目的で、E.Meyerが空中用として鑛滓綿の角錘を壁一面に植えて成功せるのに倣つて、松材の角錐を水槽壁に植えた。垂直入射の音壓反射率は周波數高き程減少し、22kc以上で10%以下といふ値が得られた。空中用の普通の吸音材料より遥に優秀である。試作した水槽は有効水域が50x50x80cmであって、30kcの磁歪振動子の指向性測定を行つたが壁の影響は少く、充分實用し得るものと思はれた。周波數特性の測定には勿論安心して使用し得る。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1943-10-28