8.肺癌の免疫療法 : 第13回日本肺癌学会九州支部
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概要
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我々は,肺の扁平上皮癌由来の培養細胞株(QG56)を標的細胞にして,患者リンパ球の細胞障害性を測ると,臨床病期とよく比例することが判った.肺癌65例に,BCG-CWS(山村,東)による免疫療法を行った.その結果CWSによる免疫療法は,QG56に対する患者リンパ球のCytotoxicityを上昇させる傾向を示し,4ヵ月以上免疫療法を行った患者ではCytotoxicity50%以上が37.5%に,40%以上は62.5%となった.又このCytotoxicityの強さは,臨床的な改善,増悪とよく相関した.PHA反応では,高いものは臨床的にも良好であるが,低値は必ずしも悪い経過を示唆しなかった.PPDによる皮内反応は陽性化する傾向があるが,E.EACrosetteformingcellの比率及び免疫globulinの値には一定の傾向はなかった.BCG-CWSによる肺癌の免疫療法は有効と思われた.
- 日本肺癌学会の論文
- 1975-12-10
著者
-
植田 英彦
九州がんセンター
-
飯田 彰
九州がんセンター
-
真鍋 英夫
九州厚生年金病院外科
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大田 満夫
国立九州がんセンター
-
安元 公正
国立九州がんセンター
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真鍋 英夫
国立九州がんセンター
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飯田 彰
国立九州がんセンター
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植田 英彦
国立九州がんセンター
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