Pamidronateが疼痛制御に有用であった末期肺癌患者の1例
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概要
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症例は68歳,男性.高度の背部痛を主訴に来院.胸部CTにて第3胸椎に浸潤する異常陰影を認め,右鎖骨上リンパ節の針生検で腺癌を示唆する悪性細胞が得られたため胸椎浸潤肺腺癌(T4N3M0)と診断した.2回の気管支動脈制癌剤注入療法にて,疼痛は著明に改善したが,再度の背部痛の増悪とCEAの著明な上昇を認めるようになり,経口麻薬剤による疼痛制御を余儀なくされた.急速な麻薬の増量を必要としたためPamidronate 30mg/bodyの投与を6回施行したところ,著明な疼痛軽減が得られ,必要麻薬量も半量以下となった.また死亡する直前まで意識が清明であったにも拘らず疼痛制御は良好で,CEAの著明な減少も認めた.
- 日本肺癌学会の論文
著者
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尾浦 正二
和歌山県立医科大学第一外科
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玉置 剛司
和歌山県立医科大学第一外科
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粉川 庸三
和歌山県立医科大学第一外科
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玉置 剛司
和歌山県立医大循環器内科
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桜井 武雄
和歌山県立医科大学紀北分院外科
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櫻井 武雄
さくらい乳腺クリニック
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吉村 吾郎
和歌山県立医科大学紀北分院外科
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梅村 定司
和歌山県立医大紀北分院外科
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吉村 吾郎
市立岸和田市民病院乳腺科
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櫻井 武雄
和歌山県立医科大学紀北分院外科
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櫻井 武雄
和歌山県立医科大学 第1外科
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桜井 武雄
和歌山県立医大紀北分院外科
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櫻井 武雄
和歌山県立医科大学附属病院紀北分院 外科
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粉川 庸三
独立行政法人南和歌山医療センター胸部・心臓血管外科
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尾浦 正二
和歌山県立医科大学 第一外科
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尾浦 正二
和歌山県立医科大学
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