非手術剖検例79例による肺腺癌亜型分類の臨床病理学的検討

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概要

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肺腺癌非手術剖検例79例について,細胞亜型分類(Shimosato,Y.etal,1982)を行い,生存期問,転移等に関して検討した結果,以下の結果を得た.1)粘液非産生気管支表面上皮型(BSE型)は,肺内転移の頻度が杯細胞型についで高いが,生存期問は最も長く,W期症例においても比較的長期生存が期待できる.2)杯細胞型は,肺内転移の頻度が最も高いが,生存期問は長く,BSE型とともに長期生存が期待できる.3)気管支腺型は,リンパ節転移及び癌性胸膜炎を来す傾向が強く,生存期問は最も短い.4)クララ細胞型は,癌性胸膜炎の頻度が比較的高く,生存期問もやや短い傾向があるが,症例によるばらつきが大きい.5)光顕的に分類困難な症例(分類不能型)は,リンパ節転移・肺内転移・癌性胸膜炎とも頻度が高く,生存期問も気管支腺型についで短い.
日本肺癌学会の論文

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