円形吸音ダクトの固有値方程式の一解法
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概要
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円形吸音ダクトによる音の減衰や放射を数値的に求めるには、吸音材の表面の境界条件による固有値方程式を解く必要がある。この固有値方程式の解法の一つに微分方程式に帰着させる方法がある。本論文では、吸音材のインピーダンスの大、小に対して、この複素数変数の1階の非線形微分方程式をCauchy-Riemannの定理により4個の実変数の微分方程式に変換し、おのおのをRunge-Kutta法で解き、固有値を得る方法を確立した。j=1モードについて、本法による計算結果はBessel関数の近似展開による計算結果にほとんど一致した。本法ではモードの概念も明確であり、気流のある吸音ダクトの固有値方程式の解法への可能性を示唆している。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1991-02-01
著者
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