Analysis by Synthesis法による声帯結節の特徴推定
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概要
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本論文は, 病的音声分析の声帯疾患診断への臨床的応用を目指す研究の一環として, 音響分析による声帯結節の病変程度の推定方法とその有用性について詳細な検討を行っている。まず, 結節を有する声帯の振動状態の特徴を十分に表現できる6質量声帯モデルとこれを音源とする嗄声合成システムを提案し, その特性について論じる。次いで, これより得られる合成嗄声と実際の患者の嗄声とを音響学的距離尺度 (評価関数) によって比較し, 最小距離を与える声帯振動モデルのパラメータを求めることによって, 声帯結節の特徴 (大きさ) を推定する方法を提案する。更に, この推定方法を実際の症例に適用した結果を示し, その有用性について述べる。
- 社団法人日本音響学会の論文
- 1996-10-01
著者
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