インターネット技術を応用したロシア語学晋支援システムの試作
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概要
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近年めざましい発展を遂げたインターネット技術に依拠した本研究は、ロシア語教育およびロシア文化理解のための新しい方略を示し、以下の三つのサブシステムで構成されるシステム全体の適用可能性を提案したものである。(1)ロシア(キリル)文字、発音、基本文法の学習サブシステム(2)異文化理解としてのロシア文化学習のサブシステム(3)チャットシステムによるコミュニケーション学習第一のサブシステムのために独自開発したのがエディター Besedit である。このエデターはロシア語、英語、日本語を同時表示し、フォントやキーボードをその都度変えることなく、各文字を直接にHTMLに変換できる。このエディ夕ーで作成したWeb上のロシア語初級レベルのホームページを利用する学習環境が、第一のサブシステムである。CG技術(Direct X)を利用した第二のサブシステムは、留学生や旅行者がロシアの日常生活を疑似体験できる仮想空間を利用した学習環境である。第三のサプシステムは、自動翻訳機能(チャットシステム)を用いてロシア人との交流を可能にした学習環境である。上記の三つのサブシステムは、機能上インタラクティヴな機能を備え、初級、中級、上級のいずれのレベルからでもアクセスして学習効果を高めることができる。上記三つのサブシステムを利用し、インターネット時代に相応しい学習環境を提案したのが本研究である。
- 日本スラヴ・東欧学会の論文
- 2001-03-31
著者
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