肺癌の非観血的治療 : III.根治的放射線治療
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概要
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手術,切除不能な肺癌で根治的放射線治療が施行された118例の成績を分析した.結果および結論として,1)全例の生存率は1年44.9%,2年17.4%,3年6.0%.中間生存期間は10.7ヶ月であった.2)全身化学療法併用で,特に小細胞癌に延命効果が認められた.3)近接効果では小細胞癌が非小細胞癌より良かった.また.近接効果と予後に相関関係か認められた.従って,小細胞癌ではCRを得ることに加え,遠隔転移の防止を目的とした全身化学療法の併用が,非小細胞癌ではPR以上の効果を得るように治療することが,生存率向上のために必要である.
- 日本肺癌学会の論文
- 1984-04-30
著者
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